エーピーライジン（1997年生、母ラインダンサー）

エーピーライジン（1997年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時9歳）と交配したラインダンサーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下農場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、デルマークラブによって2,415万円で落札された。

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ミスターメガロにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2000年）

4月16日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルロングランに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月13日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のアグネスアラシに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月2日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコンキスタクラウンを半馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

12月24日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の2000フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

4歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

12月9日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の筑波山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

12月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5歳（2002年）

1月6日、中1週で迎えた12戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したグラスワールドに半馬身届かず2着となった。

6月2日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月2日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したアサカブレイヴリーにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月14日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウメノコトブキを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

6歳（2003年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月11日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。