タヤスハマー（1996年生、母ハクノスズラン）

タヤスハマー（1996年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のミュージックタイム（当時9歳）と交配したハクノスズランが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松田富士夫。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田富士夫から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。2歳のとき、松田富士夫から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、中村篤によって525万円で落札された。

高木嘉夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

1月6日、デビュー戦は柴田未崎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダーキーラーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた3戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月14日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマグマミリオンに3馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

12月11日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

4歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月1日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラフロンティアを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた9戦目は、サマー特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた10戦目は、オーガスト特別（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田未崎騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

11月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月10日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサハリンリッチに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

5歳（2001年）

7月14日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（9戦2勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩部純二騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた18戦目は、今井規和騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（2002年）

8月18日、約9か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（5戦1勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（6戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。