カーディナル（2018年生、母エカルラート）

カーディナル（2018年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「枢機卿。法衣の色に由来する深紅色。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時12歳）と交配したエカルラートが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月30日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヴェローチェオロにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2021年）

4月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったブレークアップに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月6日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシングマイハートに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマリノアズラを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月31日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったワイドエンペラーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月30日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケンアンビシャスに8馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月30日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6月25日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったラーグルフにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

5歳（2023年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月13日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のワイドエンペラーに2馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。