メイショウグロッケ（2014年生、母メイショウグラナダ）

メイショウグロッケ（2014年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+鐘(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時11歳）と交配したメイショウグラナダが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はまるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回。2020年のセントウルステークス(G2)で2着に入った他、2020年の京都牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

3月25日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したユキノタイガにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月7日、中1週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のイタリアンホワイトに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月4日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月3日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月19日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエルプシャフト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウインシャトレーヌをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2018年）

1月13日、中1週で迎えた11戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

7月22日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着に入った。

8月26日、中4週で迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったアイスバブルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

9月9日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったステイオンザトップにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月14日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアオイプリンセスをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

11月4日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2019年）

4月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

5月5日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

10月26日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウイサナに4馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

11月16日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスイープセレリタスを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

12月14日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

6歳（2020年）

2月22日、中9週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月14日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

8月16日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた29戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。17頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したダノンスマッシュを差し切れず、1馬身差の2着となった。

10月4日、中2週で迎えた30戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7歳（2021年）

3月28日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

2021年4月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。