カンチェンジュンガ（2020年生、母クェスタボルタ）

カンチェンジュンガ（2020年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ヒマラヤの山の一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグアーサー（当時9歳）と交配したクェスタボルタが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はサンバマウンテンファーム。2024年の北九州記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月4日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3歳（2023年）

1月15日、中5週で迎えた2戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

2月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るルリイロを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のベルビューポイントに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月27日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの西日本新聞杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（2024年）

1月13日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトールキンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

2月25日、中3週で迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエコロレジーナに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

4月14日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月18日、中6週で迎えた13戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月5日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、6着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。