コウヨウゼウス（2009年生、母カナハラオラクル）

コウヨウゼウス（2009年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天空の神（ギリシャ神話）」。毛色は芦毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時17歳）と交配したカナハラオラクルが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回、地方19戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月2日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エーペックスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒヅグータスを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

3歳（2012年）

3月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

4月28日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

9月2日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

4歳（2013年）

3月2日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月17日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた12戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

6月5日、中7週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

8月9日、中8週で迎えた14戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、トワイライト特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた15戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、スターライト特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた16戦目は、サファイア特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた17戦目は、秋風スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた18戦目は、メープル特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた19戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田利雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた20戦目は、深秋特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた21戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、ありがとう「福山競馬」（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

5歳（2014年）

3月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、幸手のマスコット「さっちゃん」賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は内田利雄騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の一般C2（浦和ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた25戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の一般C2（浦和ダート800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた26戦目は、一般C1七八九（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は内田利雄騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（6戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシゲルトビウオザをアタマ差振り切って久々に白星を挙げた。

7月23日、連闘で迎えた28戦目は、俊足賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田利雄騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、一般C1六七八（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田利雄騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、一般C1四五（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田利雄騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた31戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。