ゲンブスポート（1984年生、母マダムスポート）

ゲンブスポート（1984年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のシーホーク（当時21歳）と交配したマダムスポートが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地11戦3勝、地方10戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は嶋田功騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

3歳（1987年）

5月31日、約7か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るディンプルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月21日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4歳（1988年）

2月13日、約8か月の休み明けで迎えた4戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

10月9日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

11月5日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

5歳（1989年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた7戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横田雅博騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた9戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた10戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヘイアンビガーに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヨシノヒデンに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

12月2日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、工藤勉騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた13戦目は、一般A2 B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた14戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で工藤勉騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた15戦目は、一般A1 A2（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で工藤勉騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた16戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、一般A2 B1（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒサゴエリートから1馬身差の2着となった。

2月21日、中1週で迎えた17戦目は、一般A2（高崎ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は工藤勉騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のパワフルガイをハナ差制して勝利をモノにする

3月7日、中1週で迎えた18戦目は、一般A1 A2（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた19戦目は、一般A1 A2（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で工藤勉騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のヒタチライデンに4馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

5月5日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、斉藤誠騎手を鞍上に迎えて、端午賞（高崎ダート2000m 曇/重）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた21戦目は、坂東太郎賞（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は工藤勉騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。