パープルレディー（2018年生、母メリッサ）

パープルレディー（2018年2月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬主勝負服の紫星より+貴婦人」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したメリッサが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2021年のゆりかもめ賞(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、井山登によって8,856万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月30日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したブラックラテを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフォクシーレディを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2021年）

2月7日、中9週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレイオブウォーターをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、6着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

11月21日、中9週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4歳（2022年）

4月17日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒューマンコメディをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

7月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

10月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた12戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

5歳（2023年）

1月21日、中9週で迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

3月26日、中8週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5月28日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

7月8日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

9月17日、中9週で迎えた17戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた18戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月9日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

2023年12月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。