ハミングダンサー（1989年生、母クイングランド）

ハミングダンサー（1989年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時14歳）と交配したクイングランドが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤竹男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

9月19日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったロングルナに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月26日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブリッジハンターに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4歳（1993年）

2月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

2月20日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコマチビゼンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月17日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月5日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、伸びてきたシンボリエンブレム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5歳（1994年）

2月5日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

2月13日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムスコールを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。