エリキング（2022年生、母Youngstar）

エリキング（2022年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+王」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時12歳）と交配したYoungstarが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2025年の神戸新聞杯(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、藤田晋によって2億3,100万円で落札された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

6月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り小雨/重）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサラコスティに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジョバンニを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

11月23日、中8週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジョバンニに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2025年）

4月20日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露したが、5着に終わった。

9月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウヘイをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月26日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエネルジコに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。