レッドオーヴァル（2010年生、母コートアウト）

レッドオーヴァル（2010年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋クリケットの競技場。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したコートアウトが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。2014年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、2013年の桜花賞(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスズノネイロに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のミキノティータイムに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2013年）

1月14日、中5週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のメイショウマンボに3馬身の差をつけて制した。

3月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したアユサンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き17着に敗れた。

9月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

10月26日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

4歳（2014年）

3月2日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月30日、中3週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に敗れた。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したワキノブレイブに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月2日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のゴーハンティングに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月31日、中3週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したローブティサージュにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月5日、中4週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

11月30日、中7週で迎えた16戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

5歳（2015年）

3月1日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

7月5日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

8月9日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6歳（2016年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。