アルセナール（2021年生、母サンブルエミューズ）

アルセナール（2021年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「英国風の格調高い式典行進曲、コンサートマーチ(オランダ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時11歳）と交配したサンブルエミューズが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

11月11日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー東京（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモリノレッドスターに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2024年）

2月10日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたクイーンズウォーク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

6月22日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4歳（2025年）

1月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月15日、中7週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月10日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスの分倍河原ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るパワーホールを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。