テイエムファースト（1993年生、母サクラジョイナー）

テイエムファースト（1993年3月17日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のファストトパーズ（当時10歳）と交配したサクラジョイナーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の香春岳特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

7月23日、デビュー戦は田島裕和騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、タケカアルテミスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ヤングラベンダーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月10日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のセイザンパーワーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月30日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのききょうステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月15日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳オープンの萩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた8戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

3歳（1996年）

5月11日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（8戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

7月14日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（11戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（12戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（13戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（14戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた17戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4歳（1997年）

1月27日、中5週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

2月1日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメルシーヴェールに2馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月9日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

3月23日、中5週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

11月23日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は原田聖二騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月30日、連闘で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（15戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5歳（1998年）

1月24日、中5週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（16戦1勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。