バロンビスティー（2005年生、母プライムタイムサンデー）

バロンビスティー（2005年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「男爵＋冠名」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時8歳）と交配したプライムタイムサンデーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年のラジオ福島賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、清水牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、清水牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、備前屋によって840万円で落札された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

1月27日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダノンマスターズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月15日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、最後はブラッシュアップと並んで3着同着となった。

6月29日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったチョウノヨウニマイを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のナイスラッキーに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2009年）

8月22日、約13か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のケイジージュニアーに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月10日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で勝浦正樹騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で勝浦正樹騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

12月12日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で勝浦正樹騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5歳（2010年）

4月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエーシンビートロンをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

5月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（11戦3勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（12戦3勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月26日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の2010フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（13戦3勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

6歳（2011年）

1月8日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（14戦3勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月10日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のきずな賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。