シルキーブラック（1986年生、母ミステイテームズ）

シルキーブラック（1986年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のセクレファスター（当時10歳）と交配したミステイテームズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1991年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

3月26日、デビュー戦は谷中公一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は400kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4月8日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったスーパージョイに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のギャラントベストに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月21日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したカルチェラタンを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

6月10日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で谷中公一騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で谷中公一騎手（6戦1勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず3着に敗れた。

7月2日、連闘で迎えた8戦目は、4歳400万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で谷中公一騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

8月13日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で谷中公一騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で谷中公一騎手（9戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で谷中公一騎手（10戦1勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は12戦連続で谷中公一騎手（11戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したカズサトウショウに3/4馬身届かず2着となった。

10月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で谷中公一騎手（12戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスイートキャスィーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5歳（1991年）

1月12日、約15か月の休養明けで迎えた14戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 雪/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた15戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロイヤルマスコットをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。