タイキヴェルファー（1994年生、母プリンセスダンサー）

タイキヴェルファー（1994年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイブンベイ（当時10歳）と交配したプリンセスダンサーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回。1997年のベンジャミンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,400万円（24万×100口）で一口馬主が募集された。

蛯名信広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

2月23日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は538kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレオトップガンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月23日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のラスターゲインに5馬身の差をつけて制した。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、トキオエクセレントにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

9月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦2勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のウエスタンスキャンに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

12月21日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の’97フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。