アルウェン（1999年生、母アドラーブル）

アルウェン（1999年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『指輪物語』に登場する王女」。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時16歳）と交配したアドラーブルが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地9戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月10日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未出走（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、シンワサンデーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月20日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のディアトウショウを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月17日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で服部剛史騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で服部剛史騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

9月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部剛史騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

4歳（2003年）

11月2日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

12月13日、中5週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい18着に敗れた。