ユーワハリケーン（2003年生、母Two Punch Lil）

ユーワハリケーン（2003年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋暴風雨」。毛色は栗毛。種牡馬のMt. Livermore（当時22歳）と交配したTwo Punch Lilが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回、地方1戦0勝。2005年の兵庫ジュニアグランプリ(G3)で3着に入った他、2006年の伏竜ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額3,600万円（18万×200口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

6月25日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったゴールドヴェインを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、モンテティアラにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェントルルーラーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、中7週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤスバルに約11馬身の大差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月23日、中6週で迎えた5戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月5日、中5週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月2日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた9戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

10月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4歳（2007年）

6月3日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下のいわき特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルメロスに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

9月2日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。