フサイチビーム（1996年生、母エニグマ）

フサイチビーム（1996年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時10歳）と交配したエニグマが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。1999年の駒草賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

12月6日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラエンペラーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1999年）

1月24日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月14日、中6週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルゴリズムに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のロードアルコに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月6日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

9月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2001年）

7月22日、約21か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。