タニノブライアン（1992年生、母タニノコンセプト）

タニノブライアン（1992年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したタニノコンセプトが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着1回、地方6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

中尾銑治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月4日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

3歳（1995年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のプレージングスターに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月15日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

10月1日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

11月25日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

12月2日、連闘で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（1996年）

1月14日、中5週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンライトルーチェに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月14日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（11戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月27日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大西直宏騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた16戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

5歳（1997年）

4月6日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

4月27日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下の新発田特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大西直宏騎手（5戦0勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた21戦目は、マルチトップ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャンブラザーから1馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月9日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（8戦0勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい17着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大西直宏騎手（9戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた25戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月25日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた27戦目は、マルチサドル特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（10戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月16日、中0週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた30戦目は、マルチスピリット特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のジーワンシチーに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月14日、中4週で迎えた32戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のパワーワイドを3/4馬身振り切って3勝目を収める

4月25日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八海山特別（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大西直宏騎手（11戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた35戦目は、5歳以上900万下の秋川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

11月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた36戦目は、湯浅淳一騎手を鞍上に迎えて、雪岳山特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ戦のイヤーエンド特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で湯浅淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた38戦目は、伊藤健児騎手を鞍上に迎えて、風花特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。