ハニエル（2016年生、母サリエル）

ハニエル（2016年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「旧約聖書『エノク書』に登場する天使の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したサリエルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は414kg。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3歳（2019年）

6月16日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラッキーバローズを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず17着に敗れた。

11月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4歳（2020年）

1月11日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

7月12日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月21日、中9週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川又賢治騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月29日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

5歳（2021年）

2月13日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブッチーニを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月17日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のルーアンに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

5月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの日吉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

9月26日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミムテキにハナ差届かず2着となった。

10月23日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を披露したが、5着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、5着に終わった。

6歳（2022年）

1月9日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

2月5日、中3週で迎えた25戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2022年2月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。