プレイリークイーン（1990年生、母ヒダカシュート）

プレイリークイーン（1990年2月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時11歳）と交配したヒダカシュートが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地29戦10勝2着1回。1996年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、1996年の大原ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

7月4日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（1994年）

1月29日、約7か月の休み明けで迎えた2戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下の背振山特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブランドパールに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月28日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマトライジンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月18日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセンターコウキに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

10月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた8戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミナガワギャラントをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエバーホーラーに3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

12月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1995年）

1月28日、中4週で迎えた11戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のモリカイソウに2馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

4月30日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドステークス（中京芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた15戦目は、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

10月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセトハーバーを半馬身振り切って休み明け初戦を制した。

11月26日、中3週で迎えた17戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファンドリリヴリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

6歳（1996年）

1月21日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

2月25日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のショウリノメガミをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3月17日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4月28日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテンジンショウグンを半馬身振り切って9勝目を手にした。

6月23日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

11月2日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエスプレッソトニーをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

11月16日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

12月8日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた27戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた28戦目は、M.ブータン騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

7歳（1997年）

1月19日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。