ギリギリヒーロー（2008年生、母エイプリルヒロイン）

ギリギリヒーロー（2008年1月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「限界＋ヒーロー」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時10歳）と交配したエイプリルヒロインが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地39戦1勝2着2回。2010年のコスモス賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小林けい子によって1,417.5万円で落札された。

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月22日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るデルマジュンコを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2011年）

1月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

1月16日、連闘で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったニジブルームにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

8月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモスカートローザにハナ差届かず2着に惜敗した。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月4日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の三萩野特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

6月2日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた18戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた20戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（8戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

5歳（2013年）

1月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい17着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月24日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

7月7日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた28戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた29戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上500万下の若戸大橋特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月21日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた33戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の菅名岳特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

6歳（2014年）

2月15日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（9戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月23日、連闘で迎えた36戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた37戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた39戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。