ピースオブパワー（2006年生、母タイキガイア）

ピースオブパワー（2006年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力強い平和を願って」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したタイキガイアが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）メムブリーディングシステム。戦績は、中央平地33戦4勝2着3回、地方5戦1勝。2011年の大沼ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2008年のスタチューオブリバティ賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月22日、デビュー戦は坂下秀樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のドッグウッドに半馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月2日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンのスタチューオブリバティ賞（旭川ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

3歳（2009年）

1月24日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた6戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

6月28日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美幌特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月1日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月27日、連闘で迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

4歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したビヨンドマックスにハナ差届かず2着に甘んじた。

1月31日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したシャドウデイルを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月7日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月20日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフレンチクラシックを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月29日、中9週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のタイキジャガーに3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

6月20日、中2週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

7月10日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキティを豪脚でハナ差だけ差し切って4勝目を挙げた。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

11月7日、中2週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた24戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2010ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したボクノタイヨウにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2011年）

1月29日、中8週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクセスオネスティを3/4馬身振り切って制した。

5月29日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、つばさ賞（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

6月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月17日、中1週で迎えた30戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月13日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

6歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4月29日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた36戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

7歳（2013年）

8月28日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、遠藤健太騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

10月2日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた38戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。