ワイルドファイアー（1999年生、母ゴージャスハート）

ワイルドファイアー（1999年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時12歳）と交配したゴージャスハートが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着5回。2008年の中京記念(ハンデG3)で3着に入った他、2008年のバレンタインステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

6月9日、デビュー戦は柄崎将寿騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は480kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、最後はエドノカントリーと並んで3着同着となった。

6月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月27日、中3週で迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったフジローレルをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

8月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柄崎将寿騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマヤノタイフーンに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2003年）

4月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柄崎将寿騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたトシパーム決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月26日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたトゥルーライズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のブレーブティックに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は柄崎将寿騎手（5戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月27日、中3週で迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のエアリカコに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

10月12日、中4週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスパルタクスを半馬身振り切って4勝目をマークした。

12月21日、中6週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2004年）

1月25日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下のタケホープメモリアル（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のダイタクソニックをハナ差振り切って5勝目を手に入れた。

3月20日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦5勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦5勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

12月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7歳（2006年）

4月16日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

10月29日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月19日、中2週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8歳（2007年）

2月10日、中6週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg減らして迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

9月30日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

11月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦5勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた31戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

12月1日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2007ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったカネトシツヨシオーにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

12月15日、中1週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマッハジュウクンを豪快な末脚で半馬身差し切って久々に美酒を浴びた。

2月16日、中5週で迎えた35戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたナスノストローク決め手に屈してアタマ差の2着となった。

3月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月13日、中4週で迎えた37戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。