ワイルドフィクサー（2015年生、母カリズマ）

ワイルドフィクサー（2015年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「野性的な始末屋、黒幕」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時16歳）と交配したカリズマが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は岡本昌市。主な勝ち鞍は2020年の安房峠特別(一般C10ロ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡本昌市から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、岡本昌市から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、小川勲によって1,944万円で落札された。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月23日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったプタハに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2018年）

1月21日、中5週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

9月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた9戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のサルビア賞（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

5歳（2020年）

1月23日、約17か月の休み明けで馬体重を前走からさらに34kg増やして迎えた10戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

8月12日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、東川慎騎手を鞍上に迎えて、一般C14（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、安房峠特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のコウソクラッシュに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。