ディアグレース（2007年生、母プリンセスマリー）

ディアグレース（2007年3月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋優美、気品」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時10歳）と交配したプリンセスマリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は畔高牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方17戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の一般C1七。

経歴

デビュー前

1歳のとき、畔高牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月16日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月10日、中7週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

3歳（2010年）

2月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

4月15日、中8週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた4戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスブーツ特別（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に敗れた。

7月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに11kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

8月18日、中5週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた7戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2十七（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニシノサンダーをハナ差振り切って初白星を挙げた。

10月3日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十四（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のエーシンランマンに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月9日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2六（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネカラフルに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月17日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコンバットポケットに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月1日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノグラビアに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月15日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた12戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバトルドミナをハナ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月23日、連闘で馬体重を前走から5kg絞って迎えた13戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったゲイリークインに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた15戦目は、岩手山焼走り溶岩流レース（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月30日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1七（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスピードリュウオーをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2011年）

1月8日、連闘で迎えた17戦目は、アテルイ賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（6戦6勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた18戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた19戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったスリーコーストに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた20戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた21戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。