オジョーノキセキ（2015年生、母キャプテンガール）

オジョーノキセキ（2015年1月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「お嬢の奇跡。キンシャサノキセキの娘なので」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時12歳）と交配したキャプテンガールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2018年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入った他、2017年のカンナステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、シンボリ牧場から「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、程田真司によって1,080万円で落札された。

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月15日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマドモアゼルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2018年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若菜賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のベルガドをクビ差振り切って優勝

2月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアンフィトリテにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月26日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月1日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2019年）

1月26日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

7月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

9月29日、中9週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったロケットに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月22日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2020年）

1月19日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月8日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

4月11日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた20戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの府中特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

6歳（2021年）

5月22日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大日岳特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

7月4日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスのさくらんぼ特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの横手特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた25戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のメメントモリに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

12月5日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2021年12月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。