ドルチェモア（2020年生、母アユサン）

ドルチェモア（2020年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「甘い(伊)+もっと」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時13歳）と交配したアユサンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2022年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月20日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のランフリーバンクスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグラニットを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月18日、中9週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダノンタッチダウンをクビ差振り切って2歳マイル王の座を手に入れた。

3歳（2023年）

4月8日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた6戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

9月10日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

12月9日、中9週で迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

4歳（2024年）

1月6日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい18着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

3月30日、中7週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

9月8日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた14戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に60kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた15戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ビオラ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（2025年）

1月15日、中5週で迎えた17戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、’25ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた18戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた19戦目は、梅花賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。