スガノオーバーカム（2006年生、母ローレルピュアー）

スガノオーバーカム（2006年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋克服する、圧倒する」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時9歳）と交配したローレルピュアーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大栄牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、菅原光太郎によって787.5万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月16日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

3歳（2009年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインマッチ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったリリーオブザバリーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月21日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

4月7日、中5週で迎えた5戦目は、3歳戦のフォーチュネイトアネモネ特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

6月6日、中8週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

7月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

8月31日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、岡田大騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡田大騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレッツゴーワサビに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。