リリーオブザバリー（2006年生、母カシマスズラン）

リリーオブザバリー（2006年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「すずらん」。毛色は青鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時13歳）と交配したカシマスズランが20歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は廣中稔。戦績は、中央平地13戦0勝、地方26戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年のツインマッチ特別。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月1日、デビュー戦は佐藤聖也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい18着に終わった。

3歳（2009年）

1月13日、中6週で迎えた3戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインエース特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったエフケーアスコットにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のツインマッチ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスガノオーバーカムに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤聖也騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

5月30日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

4歳（2010年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

2月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（6戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で丸山元気騎手（7戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で丸山元気騎手（8戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた16戦目は、メイスター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で丸山元気騎手（9戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

6月16日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、アルゴル特別（門別ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のモエレヘイセイをハナ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた18戦目は、雪印ストリングチーズ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた19戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、日高町水道協会特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ビコーオラクルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月27日、中1週で迎えた20戦目は、コールサック特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、エイガゴールドにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月10日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のマイネルラヴ賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったピースオブキングに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月24日、中1週で迎えた22戦目は、日高建設協会特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のカリキュレイターに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月23日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、ひだか応援隊h-keiba.net賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口竜一騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のツインダイヤに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月20日、中3週で迎えた24戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、スピーディワンダー特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた25戦目は、浦河ウエリントンファイナルカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（5戦2勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

5歳（2011年）

5月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、「門別温泉とねっこの湯」特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた27戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、はまなす特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた28戦目は、ムーンストーン特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた29戦目は、JA平取町「ニシパの恋人」特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた30戦目は、親月特別（門別ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったメジャーテーストに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月26日、中1週で迎えた31戦目は、アドマイヤジャパン賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口竜一騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のシシャモとヤマベ日高町特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた33戦目は、さっぽろハーベストランド収穫祭特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月20日、中1週で迎えた34戦目は、鵡川カネダイ大野商店シシャモ特別（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（6戦1勝）。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた35戦目は、浦河町獣医師会特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、カネマサゴールドに交わされて2馬身差の2着となった。

10月18日、中1週で迎えた36戦目は、応援ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で黒沢愛斗騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦のJAしずない万馬券特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた38戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた39戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、束稲山レース（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。