ピースオブキング（2007年生、母トニーブライド）

ピースオブキング（2007年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「平和＋王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時11歳）と交配したトニーブライドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）出口牧場。戦績は、中央平地25戦0勝2着1回、地方10戦4勝2着1回。2010年の乙女座特別に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

6月25日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月2日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、モエレデフィニットに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

8月26日、中1週で迎えた5戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシャイニースターに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月19日、中2週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のインザエアを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

12月6日、中4週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

3歳（2010年）

5月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの乙女座特別（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るプリモエナジーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月30日、中1週で迎えた12戦目は、雪印ストリングチーズ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

8月10日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦のマイネルラヴ賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリリーオブザバリーに4馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

9月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美唄特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

10月23日、中6週で迎えた16戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた17戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4歳（2011年）

2月26日、中8週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

3月19日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

4月9日、中2週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月17日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

7月17日、中9週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったキュートにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

7月31日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

8月7日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月1日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

5歳（2012年）

1月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた30戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた31戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く最後はセントヴァリーと並んで11着同着となった。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6月23日、中7週で迎えた33戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月4日、中5週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

12月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。