モエレデフィニット（2007年生、母アヤノミドリ）

モエレデフィニット（2007年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋明確な」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマジックマイルズ（当時22歳）と交配したアヤノミドリが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は長手猛。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方8戦4勝2着2回。2009年の未来優駿2009サッポロクラシックカップに勝利した他、2010年の金杯(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、中村和夫から「ホッカイドウ競馬トレーディングセールサラブレッド競走馬」に上場され、山本武司によって1,365万円で落札された。

村上正和厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

6月25日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったワイルドワディにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

7月2日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るピースオブキングを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月12日、中5週で迎えた3戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

9月6日、中3週で迎えた4戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

10月20日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの未来優駿2009サッポロクラシックカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンサンフロアを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月5日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのヤングチャレンジカップ2（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したミッドナイトボーイにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月19日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのヤングチャレンジカップ3（門別ダート1800m 雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の未知の駒会メンバーズカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモエレアローンに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3歳（2010年）

1月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロックハンドスターを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って4勝目をゲットした。

2月14日、中5週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

9月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた13戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた14戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

4歳（2011年）

5月7日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールドオリーブを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

12月25日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（2012年）

2月26日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた19戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったズンダモチに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月8日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したハンマープライスにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月28日、中2週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月12日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月16日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。