エイシンモモタロー（1997年生、母エイシンモモ）

エイシンモモタロー（1997年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したエイシンモモが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着4回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の西脇特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

10月17日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったロスマリヌスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したエアシャカールを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3歳（2000年）

4月16日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったタヤスマサルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中2週で迎えた8戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラガーキャプテンに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月29日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたヒシアビリティ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターアプローズを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月9日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマンボノリズムをクビ差振り切って勝利をモノにする

5歳（2002年）

3月31日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月27日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月29日、中2週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた21戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

9月7日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュンサイを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月13日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。