エアシャカール（1997年生、母アイドリームドアドリーム）

エアシャカール（1997年2月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。2000年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したアイドリームドアドリームが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着6回、海外1戦0勝。2000年の菊花賞(G1)に勝利した他、2000年の皐月賞(G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

10月31日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイシンモモタローをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったパープルエビスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルファラオをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

3歳（2000年）

3月5日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフサイチゼノンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイタクリーヴァをクビ差振り切ってクラシックの一冠目を手に入れた。

5月28日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたアグネスフライト決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月29日、G1のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス（イギリス・アスコット芝2406m）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月24日、中7週で迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウシデンをクビ差振り切って2つ目のG1タイトルを掴み取った。

11月26日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4歳（2001年）

4月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったトーホウドリームにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4月29日、中3週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月24日、中7週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5歳（2002年）

3月31日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサンライズペガサスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中7週で迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（10戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったツルマルボーイにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、中3週で迎えた17戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦4勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入った。

11月24日、中3週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。