トーホウシデン（1997年生、母ブラッシングインザレイン）

トーホウシデン（1997年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したブラッシングインザレインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）オリエント牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着5回、地方1戦0勝。2000年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2003年の毎日王冠(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

2月26日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のリベレーションを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月19日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニシノアラウンドを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったプラントタイヨオーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のオースミコンドルをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

9月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤボス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたエアシャカール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月24日、中8週で迎えた8戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5歳（2002年）

3月23日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に終わった。

5月25日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

10月27日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月23日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2003年）

1月5日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーアメイウンを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って悲願の重賞初制覇を果たした。

4月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャイニンルビーに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月4日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

10月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったバランスオブゲームに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月2日、中2週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた18戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

7歳（2004年）

6月13日、約6か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦2勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

12月23日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8歳（2005年）

2月5日、中5週で迎えた22戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。