ツルマルボーイ（1998年生、母ツルマルガール）

ツルマルボーイ（1998年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時5歳）と交配したツルマルガールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地32戦7勝2着6回。2004年の安田記念(G1)に勝利した他、2003年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

7月15日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブラックシルエットをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

10月14日、中5週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2001年）

1月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月15日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のホッコーダグラスに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

11月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフジヤマシンゲキを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

12月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

12月23日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2002年）

1月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハートランドヒリュをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

2月10日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンクルスーパーに5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

3月31日、中3週で迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のレディパステルに1馬身1/4の差をつけて優勝

5月25日、中4週で迎えた17戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のエアシャカールに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月23日、中3週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したダンツフレームにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったナリタトップロードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

5歳（2003年）

4月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月4日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、逃げるタップダンスシチーに半馬身届かず2着に敗北した。

6月29日、中3週で迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒシミラクルにクビ差届かず2着となった。

11月2日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったシンボリクリスエスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月30日、中3週で迎えた26戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた27戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

6歳（2004年）

4月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月6日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた29戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテレグノシスをクビ差振り切って上半期マイル王の座を射止めた。

6月27日、中2週で迎えた30戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月26日、中7週で迎えた32戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。