フジヤマシンゲキ（1997年生、母ツジノエース）

フジヤマシンゲキ（1997年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時8歳）と交配したツジノエースが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着3回、中央障害2戦0勝、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の隅田川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、新冠橋本牧場から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、藤本龍也によって525万円で落札された。

田原成貴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

8月14日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3歳（2000年）

4月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月15日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったドラゴンキングにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセンターダイナに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月25日、中5週で迎えた8戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

8月19日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

9月23日、中4週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月8日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月29日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4歳（2001年）

7月14日、約8か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月29日、中1週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。13着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のピアースアローに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月8日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の犬吠埼特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったショウナンマインドに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下の津田沼特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のヨシフサキングに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月4日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のツルマルボーイに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

12月9日、中1週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5歳（2002年）

1月7日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた23戦目は、G.ビエトリーニ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、タツショウワに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月23日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヌーヴァレジェンダを半馬身振り切って5勝目を挙げた。

4月14日、中2週で迎えた26戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた27戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

9月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月27日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた31戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6歳（2003年）

6月7日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた33戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月10日、中5週で迎えた34戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

11月8日、約3か月の休養明けで迎えた35戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

7歳（2004年）

6月14日、約7か月半の休養明けで迎えた36戦目は、本村直樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のギャラクシー賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本村直樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦の’04サマーナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本村直樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。