アグネスフライト（1997年生、母アグネスフローラ）

アグネスフライト（1997年3月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したアグネスフローラが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着2回。2000年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2001年の京都記念(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

2月6日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサザンスズカに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月18日、中5週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジンワラベウタを半馬身振り切って雨中の激戦を制した。

5月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマルカミラーに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアシャカールをハナ差振り切って世代最強の称号を獲得した。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったフサイチソニックに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

4歳（2001年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で河内洋騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたマックロウ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中5週で迎えた10戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で河内洋騎手（9戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5歳（2002年）

10月27日、約19か月の休み明けで迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

6歳（2003年）

2月22日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。