アポロフェニックス（2005年生、母カトリア）

アポロフェニックス（2005年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋不死鳥」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したカトリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地42戦7勝2着3回。2010年の函館スプリントステークス(G3)で3着に入った他、2011年のアイビスサマーダッシュ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、中村和夫から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、中村和夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、アポロサラブレッドクラブによって1,050万円で落札された。

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエプソムサクラに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月21日、中3週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したダイワマックワンに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2008年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下の朱竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のレイクエルフを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月12日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあじさいステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンパンサーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラプログレスをクビ差振り切って3勝目を手にした。

12月21日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワシークレットに1馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

2月8日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦3勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた17戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウエスタンビーナスを3/4馬身差し切って5勝目を奪取した。

7月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦4勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた19戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（11戦4勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた20戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

12月27日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヘッドライナーにクビ差届かず2着となった。

5歳（2010年）

2月13日、中6週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入った。

3月14日、中3週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた24戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフライングアップルを半馬身振り切って優勝

6月13日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた26戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月27日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた29戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

6歳（2011年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた31戦目は、高嶋活士騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

6月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月17日、中3週で迎えた33戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦5勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

9月3日、中6週で迎えた34戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（15戦5勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた35戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエーブダッチマンをハナ差振り切って久々に勝利を挙げた。

7歳（2012年）

1月28日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた37戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（16戦5勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた38戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた39戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた40戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた42戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（8戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。