インプロバイザー（2019年生、母リトルゲルダ）

インプロバイザー（2019年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「即興詩人。小説名より。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のダイワメジャー（当時18歳）と交配したリトルゲルダが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、栗山良子から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、江馬由将によって3,630万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月13日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したメリトクラシーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウラビアンをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

9月5日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

12月5日、中9週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのさざんか賞（阪神芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

3歳（2022年）

1月22日、中4週で迎えた7戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

7月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、勝ったカゼノタニノアヤカから3/4馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

4歳（2023年）

2月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドヴァイスをクビ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

3月4日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたシゲルカチョウ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

4月30日、中7週で迎えた15戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの邁進特別（新潟芝1000m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。13着に敗れた。

7月9日、中9週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月3日、中7週で迎えた17戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西日本新聞杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（2024年）

2月24日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラスの仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた22戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。