ヴェイルドクリス（2005年生、母ビハインドザマスク）

ヴェイルドクリス（2005年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「覆面をしたクリス」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したビハインドザマスクが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着2回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

15歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ハシモトファームによって242万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月19日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったオークヒルズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアップカントリーを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月7日、中4週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたキモンホワイト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月9日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、最後はサクラアーバンと並んで5着同着となった。

4歳（2009年）

5月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルサンチーフに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月5日、中6週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のキララチュールに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7月26日、中2週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月28日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5歳（2010年）

4月10日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月5日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

10月24日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

6歳（2011年）

1月29日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。