カンティプール（2019年生、母カトマンブルー）

カンティプール（2019年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『栄光の都』を意味するカトマンズの別名」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時11歳）と交配したカトマンブルーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた4戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2022年）

2月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダイムに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月12日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウインメイフラワーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月11日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエピファニアペスカを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月18日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はフローレスクイーンと並んで2着同着となった。

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフォーチュンリングに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

9月4日、中7週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

9月24日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したタガノフィナーレにアタマ差届かず2着に惜敗した。

10月23日、中3週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2023年）

1月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの西尾特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたエイカイステラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって6着に敗れた。

7月1日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの洞爺湖特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

9月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月10日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（8戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5歳（2024年）

1月7日、中0週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラスの琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの熊野特別（中京芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（9戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。