タガノフィナーレ（2019年生、母タガノミューチャン）

タガノフィナーレ（2019年4月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+最後(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したタガノミューチャンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。戦績は、中央平地3戦1勝。2021年のダリア賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のドンフランキーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラスの秋明菊賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

3歳（2022年）

1月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

4月10日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のディオに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

7月3日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月14日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三面川特別（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた12戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のカンティプールをアタマ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月16日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

12月24日、中9週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

4歳（2023年）

1月21日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

6月18日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月30日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

2023年10月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。