ヴァトレニ（2018年生、母チアフルスマイル）

ヴァトレニ（2018年5月15日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「燃えるような(クロアチア語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時23歳）と交配したチアフルスマイルが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2022年のキーンランドカップ(G3)で3着に入った他、2023年の北九州短距離ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

3月13日、デビュー戦は中井裕二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1400m 雨/不良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月11日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入った。

5月9日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた4戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のシーロンシャンに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

6月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のバニシングポイントに1馬身の差をつけて2勝目を収める

8月14日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジャカランダレーンに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

9月19日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦3勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2022年）

1月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月17日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（5戦3勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの志摩ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のライティアをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月25日、中5週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のジュビリーヘッドに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月28日、中8週で迎えた14戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月29日、中8週で迎えた15戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（7戦4勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（2023年）

2月12日、中7週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のキャプテンドレイクをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた20戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月10日、中1週で迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた24戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

6歳（2024年）

2月18日、中8週で迎えた25戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月27日、中9週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。