マチノコマチ（1988年生、母クイーンウインド）

マチノコマチ（1988年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアーテイアス（当時14歳）と交配したクイーンウインドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）北島牧場。戦績は、中央平地29戦4勝。1991年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤勇厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

10月6日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカシワズビューティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月24日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3歳（1991年）

2月24日、中8週で迎えた5戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のクラシックチャイムに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月22日、中4週で迎えた10戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 雨/重）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

8月11日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた13戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマンジュデンゴッドに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

10月13日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンウイザードを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

4歳（1992年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（4戦2勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小池隆生騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小池隆生騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた20戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月23日、中5週で迎えた21戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた23戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた24戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は東田幸男騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

5歳（1993年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた27戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた28戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。