エンゲルヘン（2014年生、母ゲイリーピクシー）

エンゲルヘン（2014年5月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「小さな天使（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のマツリダゴッホ（当時11歳）と交配したゲイリーピクシーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。主な勝ち鞍は2020年のサンライズステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,400万円（28万×50口）で一口馬主が募集された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月4日、デビュー戦は三津谷隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のステラルージュを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

3歳（2017年）

2月18日、中8週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したベルカプリにクビ差届かず2着となった。

3月12日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアタックバイオに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

9月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたグレイトチャーター決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月22日、中2週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

4歳（2018年）

1月27日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のワールドフォーラブをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

2月24日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月29日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したイエローマリンバにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月2日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ラベンダーヴァレイに半馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2019年）

1月5日、中4週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のスペードクイーンに3馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、レッドアンシェルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

12月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでしぶとく粘り込んで、最後は2着のジョーアラビカをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

2月16日、中5週で迎えた19戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2020年3月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。