ヴィオリーナ（2017年生、母レディアルバローザ）

ヴィオリーナ（2017年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「薔薇の品種名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したレディアルバローザが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着4回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額5,940万円（11.88万×500口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

3月20日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったノブフランクリンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したアトリビュートを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月12日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月30日、中6週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月11日、中9週で迎えた6戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフェスタジョーヌに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月16日、中4週で迎えた7戦目は、川崎競輪郡司浩平KEIRINGP杯（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルメーアを豪快な末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

4歳（2021年）

2月21日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレットミーアウトを半馬身振り切って優勝

3月28日、中4週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

7月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの支笏湖特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったラヴユーライヴに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月7日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったモリノカンナチャンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2022年）

1月8日、中8週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクライミングリリーをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

2月13日、中4週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月21日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のストリクトコードに4馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

2022年5月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。