テンザンセイザ（1998年生、母ケイシー）

テンザンセイザ（1998年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時15歳）と交配したケイシーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、地方11戦2勝2着3回。2003年の天皇賞（秋）(G1)で3着に入った他、2001年の京都新聞杯(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

2歳のとき、大北牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、平野三郎によって2,677.5万円で落札された。

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

1月5日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルウェープリンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したシゲルフェニックスに半馬身届かず2着に敗北した。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のエイシンスペンサーに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月24日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のラムセスロードをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2002年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月31日、中5週で迎えた13戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5月12日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（11戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5歳（2003年）

3月23日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた20戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

4月26日、連闘で迎えた21戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のゼンノショウグンに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月12日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月29日、中3週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2004年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したシルクフェイマスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月27日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦2勝）。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8歳（2006年）

5月30日、約18か月半の休養明けで迎えた27戦目は、末田秀行騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

6月13日、中1週で迎えた28戦目は、一般C4-5（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で末田秀行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた29戦目は、一般C4-5（金沢ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で末田秀行騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた30戦目は、一般C4-5（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で末田秀行騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のパントレスズカに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月22日、中3週で迎えた31戦目は、一般C4-3（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で末田秀行騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた32戦目は、一般C4-3（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で末田秀行騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサンレイクロスに3馬身の差をつけて6勝目をマークした。

10月17日、中3週で迎えた33戦目は、一般C4-2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で末田秀行騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴーストスズカを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月29日、中1週で迎えた34戦目は、一般C3-6（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で末田秀行騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したローランレヴューを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた35戦目は、一般C3-4（金沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で末田秀行騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた36戦目は、石川の米は本当にウマいで賞（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で末田秀行騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた37戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3-4（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフェイロン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。