ハスキーハニー（1987年生、母クインリマンド）

ハスキーハニー（1987年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時13歳）と交配したクインリマンドが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は折手牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回。1991年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、1991年のセントウルステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

4月14日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るユーショウプロミスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月10日、中4週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のダイワヘンリーをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月8日、中3週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、カナディアンレディにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

9月9日、中5週で迎えた6戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターシャルマンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

10月21日、中2週で迎えた8戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のヤマノヒッターをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（1991年）

1月7日、中4週で迎えた11戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

6月23日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ミヨノゴールドに交わされて3馬身差の2着となった。

7月14日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

9月8日、中7週で迎えた14戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ニフティニースにクビ差交わされて2着となった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ミナモトジュニアスにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月15日、中2週で迎えた18戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着に入った。

5歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーワアイドルに1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

2月9日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

11月7日、中3週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた24戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。